手つかずの自然が多く残る積丹半島、四季折々に楽しみが
北海道でも地球温暖化の影響は随所に出ていますが、真夏になると内陸部では30度連発で、暑さを逃れて本州から来たのに避暑にならんという声をよく聞きます。リフォレは30度を超えるのは年に一二度で比較的夏涼しいエリアかと思います。冬はシベリアから南下する冷たい空気が日本海の湿気をたっぷり含み大雪を降らせます。でも冷え込みはそれほど厳しくなく-12度以下になることはめったになく、ダイヤモンドダストはめったに見れません。比較的西風の強いエリアで、春先に積丹岳から吹く雪解けの風は台風並みの日もあります。
梅雨がないと言われた北海道ですが近年は「蝦夷梅雨」といわれる期間も多くなり、最近問題となっている海岸線の「磯焼け」も温暖化の影響大と思われます。
厳冬期のお楽しみはオオワシ・オジロワシウオッチングです。冬になると北からやってくるトドやアザラシはめっきり少なくなりましたが、オオワシ・オジロワシは少しずつ増えているような気がします。アニマルウオッチングをして30年になりますが、海岸線を飛んでいる個体によく遭遇しますし、神威岩や女郎子岩などのとんがった岩は彼らの絶好のお休みスポットです。
深々と降り続いた雪は2月下旬になると降雪量は減り始め太陽が顔を出すことも多くなり、積丹岳でバックカントリースキーを楽しむ方が増えてきます。
4月になるとまずフキノトウが芽吹き、山菜採りはギョウジャニンニクからスタート。野山ではエゾノリュウキンカ・水芭蕉・エゾエンゴサク・カタクリなどが次々と咲き出し、太公望にはホッケ釣りのシーズン到来です。新型コロナ以降キャンプと釣り人の増加には驚きますが、ゴミはしっかりお持ち帰りくださいね。
6月になると積丹岳の雪解けは一気に進み、国道沿いはニセアカシアの甘い香りでいっぱいです。ウニの季節到来とともに札幌方面からのドライブの方が増えだし、SUPやシーカヤックなどのマリンスポーツを楽しむ方で海は賑わい出します。
夏はまつりの季節、仁木のサクランボフェスティバル、岩内の怒涛まつり、共和町のかかし祭、余市の北海ソーラン祭りなど各地で伝統のまつりが開かれ人が繰り出します。海岸線はテントの花で、海遊びを楽しみながらジンギスカンが道民のお楽しみです。
お盆がすぎるとまるで潮が引くように海岸線から人がいなくなり、積丹は落ち着きを取り戻します。9月に入ると釣り人さんお待ちかねの鮭釣りが始まり、野山ではキノコやヤマブドウ・コクワが採れます。農家さんが農作業に忙しい9月が終わると初霜が降り、体育の日前後に積丹岳は初冠雪。その頃にはリフォレでも雪虫が飛び始め、森からやってくるカメムシ(触ると臭いのでガムテープで退治)との戦いが始まります。11月に入るとリフォレでも雪がぱらつきだし、12月中旬には根雪になります。
雪の降り始めと共に冬眠に入るお店も多く、オンシーズンとオフシーズンの差が激しいのが積丹エリアの特徴の一つです。
なお積丹半島は釣りのメッカで年中どこかで誰かが竿を出していますが、釣具や釣り情報は余市のプロショップかわぐちさんのHPをのぞいてみてください。情報満載です。